日時: 2019年9月29日 13:30-15:30
場所: ギャラリーキャナル長堀(大阪市中央区東心斎橋1-11-14)地階
出席者数: 18名
開会司会:会長 阪井さん
講演者:Mouheeb Aous さん (大阪大学大学院 電子工学専攻)
Mouheebさんは、シリアのアレッポ生まれ(1995年?)、数年前に戦乱を逃れて父母とともにトルコに移住。トルコの大学卒業後、シリアの日本の国費留学生として、2019年4月に来日。トルコ在住時に、日本のNGOで約半年働き、日本語を勉強したとのこと。一年余りの日本語は非常に分かりやすかった。
講演内容:
トルコについて:トルコの国土、人口、気候、観光地、食べ物などのついて報告。ムスリムが98%を占めるイスラム教の国。エルドアン大統領の評価が高かった。
シリアについて:シリアの国土、人口、気候、現状などについて報告。ムスム人口は約80%、現大統領のアラウィ―派はイスラム教ではないとの判断。また、シリア国内の紛争により、現在は人口が2011年頃より約500万人減少している。また、アレッポなどの惨状の報告があった。
講演後の質疑では、クルド人の地位、とくにシリア国内のアサド政権下では不当な取り扱いを受けているとのこと、国内紛争のきっかけ、現在、世界ではシリア国民を一般ビザで受け入れてくれる国はないとのことなどについて報告された。また、親日的であると日本で信じられているトルコでも若者の間では、ヨーロッパ志向が強いこと、日本への留学は枠が狭く(シリアから4000人応募して10人合格)、学費を含めて費用がかかることなど、国際的には現在の日本への興味が低下しているとのことであった。
(文責 岸洋一)
演題 国際協力から見た大洋州
講演者①中島康仁さん サモア独立国 臨床検査 平成27年度2次隊
講演者②田村太喜男さん マーシャル共和国 水道 平成28年度2次隊
日時 2019.7.28 13;30~15;30
場所 キャナル長堀 2階
出席者 15名
報告内容
中島さん
病院勤務後、サモア独立国で国立病院の臨床検査室の機能向上を目的として活動され、
現在医療系の大学で教鞭をとられている。
講演では上記のほかサモア独立国の成り立ち、人柄、文化、経済、気候、日本人との違い等々幅広く、また面白おかしく話を伺うことができた。
田村さん
城陽市役所水道部勤務の後、任地にて貯水池の増設計画の調査、海水淡水化装置の設営、検査指導等に従事されました。
太平洋戦争以前日本の統治下にあり、今も古い建物や人の名前等に日本の名残を残している。
人口も少なく、山のない島国また産業もこれといったものもなく、日本をはじめとする先進国の支援が求められている。
阪井記
8月25日(日)JICA関西で恒例の「JICA夏まつり」が行われます。
詳細は中谷さんから連絡いたしますので、奮ってご参加ください。
国際ビジネスアドバイザー 樋野伸二郎様
演題 沸騰する中東・UAEから世界を視る
日時 2019.4.21 13;30~15;30
場所 キャナル長堀 1階
出席者 18名
講演内容
1.UAEとのつながり
・国王親族や有力指導者との関係を強くし、今もその関係は継続。
・海水から真水へのプラント建設事業にも関わり、重宝されている。
・アラビア湾の塩分濃度が高く、自然破壊の原因となっている。
・人口の9割は世界からの出稼ぎ、現地人はたった1割。「出稼ぎ」はポルトガル語。
・男のひげは彼らとの付き合い上重要。砂漠の砂が体に入ると、結核になる人が多く、それを防ぐためにも鼻毛とひげが重要。また色白でひげがないとホモセクシュアルの男に狙われる。今は結核よりも経済発展で糖尿病が多くなっている。
・原子力発電所を作る計画があるが、万が一事故が起こるとアラビア湾全体が汚染され大問題になるので作らないよう進言している。日本の福島の発電所が津波で大変なことになっているが、このことが彼らの原子力発電に対する考えに大きな影響を与えている。
・ラクダのこぶの中は脂肪の塊。
ラクダの競争で子供を騎手にしていたが、ILOから反対され取りやめた。
2.中東の状況
・シーア派とスンニ派については、シーア派が1割に対し、スンニ派は9割を占める。
教えについてはシーア派はマホメッドが最高峰に対し、スンニ派はマホメッドにこだわらない。しかし今は経済の利権争いが中心となっている。
・女性は美人が多い。これらの地区は人種が多く、彼らの混血によるところが理由だと思われる。単一民族では美人は生まれない。
・男の顔は日本人のようなのっぺり顔は少なく、厳しい顔が多い。これは戦いが多く、自然環境も厳しいためだと思われる。砂漠が作った顔である。
・クルド人は嫌われている。自分の国を持てない。
・ゴーンの顔は良くない。イグアナのようだ。
日時;2019.1.27 15;00~16;30
会場;キャナル長堀地階
講演者;大手前大学客員教授 深尾幸市さん
演題;アフリカの子供たちーキンシャサのストリートチルドレンの事例からー
参加者;14名(うち役員;田澤、笠井、中谷、岸、川西、須賀、阪井)
講演内容
・ストリートチルドレンの生まれる要因
政治不安、貧困、経済破綻、家族関係の崩壊、エイズ孤児、子供労働等
・目的 イ、NGOの概要と活動状況の調査
ロ、NGOの課題と改善点
ハ、ストリートチルドレンの実態把握
・方法 支援団体との面接インタビュー
・ストリートチルドレンの現状
1、 むかしからの助け合う家族関係がなくなり、核家族化
2、 Witchcraft(悪魔つき)により子供が捨てられる
・子供たちの実態調査
1、 仕事と教育
2、 家出の理由・・・悪魔つき、両親死亡、離婚、自立等々
3、 Witchcraftにより捨てられる子供が多い
4、 こどもたちの希望する将来の職業
男;サッカー選手、医師、ミュージシャン、神父、ドライバー
女;修道女、医師、裁縫師、ミュージシャン
・ NGOの課題
1、 政府との関係・・・現地NGOと協力関係にあるが、財政支援なし
2、 課題
1 財政困難
2 人材確保とスタッフ育成困難
3 NGO間の連携少なく、ノウハウの共有希薄
結果として・・・政治、経済、社会の問題と家族の崩壊とが絡み合っている
5時から近くの中華料理店で新年会開催、出席者12名
記録 阪井